the-word-innovate-thumb1668381.jpgIBMの今後5年間に生活を一変させる5つのイノベーションより。

2006年12月、IBMは今後の5年間に世界の人々の働き方、遊び方、生活を一変させる可能性をもつ5つのイノベーションについて「IBMR Next Five in Five」としてまとめました。「IBM Next Five in Five」は、2006年7月と9月に開催された「InnovationJam」 (オンラインによるブレーンストーミング・セッション) に参加した104カ国、およそ150,000名の意見と、IBMの研究所やビジネス・コンサルティングのシンク・タンクからの見識をまとめたものです。

こうした将来予測は常々「的中するか否か」に関心が集まりがちです。しかしその前にそもそも的に重要な情報がいくつか隠されています。
一つは、IBM自身がこういった将来予測を試みているという事実。当たり前だと思われがちですが、そもそも営利企業たるもの、何らかの目的がなければ将来予測はしませんし、またそれを公表することもありません。おそらく彼らもここ数年が技術やビジネスの曲がり角にあることを感じているのでしょう。

二つめは、予測のアプローチ。これは大別すると予測のロジックと具体的な手続きの二点がありますが、前者は5年というスパンで見ているあたり、すでに橋頭堡がある(少なくとも世の中に存在する)分野からのトレンドを整理したと考えるのが妥当でしょう。また後者ではIBMが拠点を持つ世界各国のスタッフの意見を集約するという手法を採っていることから、この研究活動をきっかけに未発表の成果もあれこれ生まれていそうなところです。

そして三つめは、IBMが注目している領域。これには、すでにIBMとしてこの領域に取り組んでいるというアナウンスの意味も含まれますが、全般に傾向として

・入出力技術(インターフェース、センサ)
・高度情報処理(マイニング)
・クリーンテック(ナノテクを含む)

といったあたりへの関心を強めていることがうかがえます。入出力技術はここ10-20年近く彼らが力を入れ続けている領域ですが、クリーンテックを明確に意識し始めたあたり、変化の兆しがうかがえます。

ベンダが世の中をすべて牽引していくわけではありませんが、ビッグプレイヤーであるIBMが準備を進めているということは、これら分野が今後の大きなトレンドの一つとなりうる可能性があるということです。少なくともそのことは頭の片隅に入れておいてもよさそうです。

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