光ファイバー投資の考え方
少し前の記事になりますが、ニューヨーク・タイムズに日本の光ファイバー敷設に関する記事が掲載されていました。
一言で要約してしまうと、「日本は米国ほど投資家がうるさくないからが光ファイバー天国になれた」というよくある話なのですが、実はこういう記事は日本のメディアではあまりお目にかかれません。
なかなか興味深い論点なので、以下の通りざっと論旨を訳してみます。
一言で要約してしまうと、「日本は米国ほど投資家がうるさくないからが光ファイバー天国になれた」というよくある話なのですが、実はこういう記事は日本のメディアではあまりお目にかかれません。
なかなか興味深い論点なので、以下の通りざっと論旨を訳してみます。
・経済大国なのに米国のブロードバンドは遅々として進まない
・日本は速度と価格で「ブロードバンド天国」である
・日本はDSLの30倍高速な光ファイバーの家庭導入を進めている
・一方で利益確保は二の次だった新幹線建設のようだという批判もある
・確かに重い設備投資と過当競争でNTTの株価は下がったまま
・日本は長期的視野に立っているのだ、という人もいる
・しかし投資家の圧力が強い米国でその考え方は「破門」ものだ
・これに対し「銅線のリプレイス手段として見合う」という反論もある
・また医療情報流通等の付加価値サービスで取り返すと考える人もいる
・ただ実際、加入者がこうした新サービスを購入することは少ない
・光ファイバー提供者とは別会社の音声サービスを買う人さえいる
・これはブロードバンドビジネスに関する法規制による影響がある
・テレビにしても、日本のペイテレビのメジャーはケーブルと衛星である
・ゆえに「光でもメールとwebがサービスの中心では?」と揶揄されがち
・結局ユーザは「100Mbpsってすごい」という印象を買っているのだろう
・一方、イーモバイルのような「無線+DSL」というモデルも登場した
・彼らは「光ファイバーでお金を失うようなことはしない」と主張する
・またアナリストも「ユーザは好意的だが成長は減速気味」と警告する
・とはいえNTTもKDDIも一息つこうとする気配はない
・NTTは現在NGNショールームで様々なアプリのデモを行っている
・彼らはそれらを支える高品質ネットの必要性をユーザに訴求している
・NTTの主張は「100年に一度の転換期、またネット未利用者も開拓したい」
長期でないと回収できない投資は、確かに多くの投資家にとってあまり好ましいものではないかもしれません。ただ、長期であっても確実に回収の見込みがあるなら、そういう投資を好む人は少なからず存在するでしょう(私もその一人です)。
そう考えると、問題なのは投資のスパンではなく、その投資と回収の対象範囲となります。すなわち、投資した事業だけできちんと回収できるか、投資対象の派生分野まで含めないと回収できないのか、ということです。
この点において、日本の光ファイバー投資は「ちょっと疑わしい」ところがあります。実際現在のNTTの株価が低迷しているのも、投資そのものへの批判ではなく、そこからのキャッシュフローが十分でなく業績に影響を与えてしまっていること、また将来にわたって向上の展望が見えないこと、に原因があると思います。
このあたり、記事の文末にもある(記事内には明記されていませんが)NTT-NGNとも関連する領域であり、引き続き様々な面からの解題が求められるところです。
・日本は速度と価格で「ブロードバンド天国」である
・日本はDSLの30倍高速な光ファイバーの家庭導入を進めている
・一方で利益確保は二の次だった新幹線建設のようだという批判もある
・確かに重い設備投資と過当競争でNTTの株価は下がったまま
・日本は長期的視野に立っているのだ、という人もいる
・しかし投資家の圧力が強い米国でその考え方は「破門」ものだ
・これに対し「銅線のリプレイス手段として見合う」という反論もある
・また医療情報流通等の付加価値サービスで取り返すと考える人もいる
・ただ実際、加入者がこうした新サービスを購入することは少ない
・光ファイバー提供者とは別会社の音声サービスを買う人さえいる
・これはブロードバンドビジネスに関する法規制による影響がある
・テレビにしても、日本のペイテレビのメジャーはケーブルと衛星である
・ゆえに「光でもメールとwebがサービスの中心では?」と揶揄されがち
・結局ユーザは「100Mbpsってすごい」という印象を買っているのだろう
・一方、イーモバイルのような「無線+DSL」というモデルも登場した
・彼らは「光ファイバーでお金を失うようなことはしない」と主張する
・またアナリストも「ユーザは好意的だが成長は減速気味」と警告する
・とはいえNTTもKDDIも一息つこうとする気配はない
・NTTは現在NGNショールームで様々なアプリのデモを行っている
・彼らはそれらを支える高品質ネットの必要性をユーザに訴求している
・NTTの主張は「100年に一度の転換期、またネット未利用者も開拓したい」
長期でないと回収できない投資は、確かに多くの投資家にとってあまり好ましいものではないかもしれません。ただ、長期であっても確実に回収の見込みがあるなら、そういう投資を好む人は少なからず存在するでしょう(私もその一人です)。
そう考えると、問題なのは投資のスパンではなく、その投資と回収の対象範囲となります。すなわち、投資した事業だけできちんと回収できるか、投資対象の派生分野まで含めないと回収できないのか、ということです。
この点において、日本の光ファイバー投資は「ちょっと疑わしい」ところがあります。実際現在のNTTの株価が低迷しているのも、投資そのものへの批判ではなく、そこからのキャッシュフローが十分でなく業績に影響を与えてしまっていること、また将来にわたって向上の展望が見えないこと、に原因があると思います。
このあたり、記事の文末にもある(記事内には明記されていませんが)NTT-NGNとも関連する領域であり、引き続き様々な面からの解題が求められるところです。
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